町を追われた巨大な番犬は 奇妙な同盟に腹を立てん 野原で鹿を狩りし後 狼と熊とは互いに疑心暗鬼を生ぜん 第五巻第四番の四行詩である。これは第二次世界大戦中のエピソードを予言している。「巨大な番犬」とは英国首相チャーチルで、ドイツの空襲のためロンドンの町を避難したのである。「奇妙な同盟」とは、全世界を当惑させた例の独ソ不可侵条約のことである。「鹿」はポーランド、「狼」はドイツ、「熊」はロシアであり、ドイツとロシアはポーランド分割後、ふたたび仲が悪くなる。首尾一貫した、みごとな解釈というべきだろう。 :人物 :行為者 #ls2(妖人奇人館/ノストラダムスの予言)