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奇怪な放浪の医者に関する伝説の第二は、彼がインポテンツではなかったか、という説である。パラケルススの生涯で注目すべき異常な点は、女性関係がまったく見当らないことで、そのため、彼の医学上の反対者や敵たちは、彼を去勢された男とか、男色家とか呼んで馬鹿にしたのである。一説によると、彼は幼い頃、豚に男根を食いちぎられて、完全な性的不能者になったというが、この説はあまり当てにならない。第一、豚が人間のペニスを食うなんていう話は、聞いたことがないからである。 それはとにかく、パラケルススが子供の頃から佝僂病《くるぴよう》の傾向があり、極端に病弱だったということは事実のようだ。生まれつきの虚弱な体質のため、肉体的な快楽をあきらめ、もっばら知識や学問を身につけて、その弱点をカヴァーしょぅとしたのかもしれない。もっとも彼は大酒飲みで、夜な夜な居酒屋に入り浸っていたともいう。一種のすね者[すね者に傍点]で、権威に対しては真っ向から挑戦する、偏屈な男だったことは間違いないようだ。