十八世紀のヨーロッパには、山師のように法螺をふいて世人を煙にまいて歩く、神秘不可思議な人物がたくさん現われたが、そのなかでも、次の三人がいちばん有名である。すなわち、第一は、動物磁気催眠療法という治療法を編み出したオーストリアのいんちき医者メスメル、第二は、すでに「妖人奇人館」で御紹介ずみの錬金術カリオストロ、そして第三が、これからお話しょうとする「不死の人」サン・ジェルマン伯爵である。


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Last-modified: 2008-03-24 (月) 12:16:32