ルネサンス(仏:Renaissance)とは、狭義には、イタリアまたは西欧で、14世紀~16世紀頃に興ったと考えられる歴史的・文化的諸運動を指す。また、これらが興った時代の名称でもある。広義には、前述とは異なる時代・地域における、古代文化の復興運動をもこう呼ばれることがある(例:カロリング・ルネサンス)。さらには商業主義の中で、単に「復興」「隆盛」を指す代用語として用いられている例も数多見受けられるが(例:コスメティック・ルネサンス)、これは「ルネサンス」の本来の字義から言っても、濫用の謗りを免れないだろう。日本では「文芸復興」とも訳されてきた。 ルネサンスは、その語の西欧、ひいては世界の進行方向を決定付けるような、文化史・精神史の上での一大事件であった。通常、イタリアで、フィレンツェなどトスカーナ地方の都市を中心に、14世紀〜15世紀頃にはじまり、後にイタリアの多くの都市国家に広がり、16世紀には、程度の差はあるが、西欧や一部東欧諸国にも波及したと考えられる(アルプス以北のルネサンスを美術史上では北方ルネサンスと呼ぶ)。-wikipedia.jp |