メディチ家のフランチェスコ

フランチェスコ一世、フランチェスコ1世　Francesco I(1541-1587)

コジモ1世の死後フランチェスコ1世は33才でトスカーナ大公を継承した。フランチェスコは10年にわたりコジモ1世の摂政太子を務め、皇帝の妹と結婚し 5人の娘がいたが、政治にはほとんど関心がなかった。その一方、科学や錬金術に異常なほどに熱中し、何人もの専門家の協力を得ながら実験に没頭した。パラッツォ・ヴェッキオ内に私的なアパートメントと陳列室「ストゥディオーロ」を造り、この企画に30人以上の宮廷芸術家が動員された。
人妻ビアンカ・カペッロを熱愛し、1578年に公妃ジョヴァンナが死亡した後ビアンカ・カペッロと結婚し、彼女との生活のために「プラトリーノの別荘と庭園」を巨費をかけて造った。
1587年10月、フランチェスコ1世と大公妃ビアンカは同じ日にマラリアによって急死した。