ティトゥス・フラウィウス・ドミティアヌス(Titus Flavius Domitianus, 51年10月24日 - 96年9月18日)はローマ帝国の第11代皇帝である。在位81年から96年。フラウィウス朝最後の皇帝であり、ウェスパシアヌスとその妻ドミティリアの次男、先代皇帝ティトゥスの弟にあたる。 81年9月、兄ティトゥスが重病に伏すと、速やかに行動し、兄が生存中に帝位を掌握した。そのためドミティアヌスが兄の死期を早めたとの噂がたった。 最初は穏健に始まったその治世は次第に暴虐となり、その為に死後、記憶の抹消(Damnatio Memoriae)に処せられた。ユダヤ人やキリスト教徒を迫害したことでも知られる。 96年に暗殺された。この暗殺はステファヌス(姪ユリア・ドミティアの執事)を含む元老院議員らや元側近によって計画された。占星術によっておのれの死を予告されていたドミティアヌスは心休まず、暗殺を警戒したが、自邸内で暗殺された。ステファヌスは8度ドミティアヌスを突き刺したと伝えられる。遺体は粗末な扱いを受けたが、乳母により火葬にされ、姪のものと混ぜ合わせられた。 |