サロメ は、キリスト教の新約聖書に登場する女性で、ユダヤのヘロデ王の姪かつ義理の娘にあたる人物である。ヘロデ王に舞踏の報償として好きなものを求めよといわれ、母ヘロデアの命によって洗礼者ヨハネの斬首を求めた。西洋絵画、とくにバロック期にモティーフとしてよく画かれる。なお男性の首をもつ女性のモティーフにはユディトがあるが、ユディトがしばしば剣をさげかつ首はそのまま持たれるのに対して、サロメは剣を持たずヨハネの首は皿に載せられて描かれるので注意が必要である。 新約聖書に取材して書かれたオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』では、新約聖書にある洗礼者ヨハネがサロメの母ヘロデヤを非難したことによって幽閉され殺される逸話を、ワイルドはサロメの歪んだ恋心から洗礼者ヨハネであるヨカナーンを刎ねさせるという突飛な筋書きに仕立てたが、これにはキリスト教徒の反発も強かったという。これを基にした絵画・文学・演劇等も多くある。-wikipedia.jp http://www.ne.jp/asahi/fuse/abraham/west-asia/syria/sy-salome/sy-salome.htm |