Java outline editor
java outline editor(以下JOE)はJAVAで書かれた、アウトラインプロセッサ。OPMLの読み書きが可能。iPhone 版のマンダラート(iMandalArt)から出力したOPMLを編集したり、PC上で作ったアウトラインをOPMLにしてiPhoneのマンダラートやマインドマップ、アウトラインプロセッサで利用することも可能。
何より素晴らしいのは、windowsで利用できること。macには様々なOPML対応ソフトがあるが、windowsにはほとんど見当たらないので、このソフトが貴重。
機能・特徴 †
- プラットフォームフリーのアウトラインプロセッサ
- テキストベースのアウトラインプロセッサとしては標準的な機能
- マインドマップ、フローチャート、ガントチャート等を描くことは出来ない
- OPMLの読み書きが可能なのでマインドマップ、フローチャート、ガントチャートなどを描くプログラムで読み込むことが可能。
- 多くのテキストエンコーディングに対応している
- 強力なテキスト検索機能(grepと同等か)
- 開いているファイルだけでなく特定のフォルダ内のすべてのファイルに対する一括検索・置換可能。
- 検索条件の保存可能。
- インストールの必要がないので、user権限しかなくても使用できる。
- windowsのレジストリに影響しないので、使わなくなったときにはフォルダ毎削除するだけでいい。
注意事項 †
- このソフトはJAVAアプリケーションでJava上で実行されます。このため独特な挙動があります。
- 速くタイプするとトップのノードに入力されることがある。(筆者の環境に依存している可能もありますが、winXP、iMac intelCore2DUO でも発生しました)。
- mac版
- mac版は普通のアプリケーションと同様の起動方法ですが、起動後のウィンドウの扱いがwindows 上のExcelやWordと似ていて戸惑うかもしれませんが、「そういうものだ」と割り切って使ってください。(これが気になる方は他のアウトラインエディタを使うことをお勧めします。macには選択肢があります)。
- ファイルダイアログの仕様が独特
- インサーションポインタの矢印キーによる移動が独特
- カット、コピー、ペーストのショートカットキーコンビネーションが使えない。右クリックでのポップアップメニューも独特
- アプリケーションの環境設定が「編集」メニュー下にある
- ダイヤログでの「承諾」が「OK」または「Accept」に該当するようだ
- ウィンドウの扱いが独特(windowsのExcel等と似ている)
- opmlファイルをWクリックすることで起動可能(アイコンは無い)
- win版
- windowsの場合は独特な(一部の方には懐かしい)起動方法が必要になります。通常のアプリケーションアイコンは作られず、起動用バッチファイルから起動することが必要となります。起動してからの挙動は一般のwindowsマルチウィンドウアプリとほぼ同様です。また、バッチファイルのエイリアスをウィンドウズメニューに登録すれば普通のアプリケーションと同様にウィンドウズメニューから実行することも可能です。多少不便かもしれませんが、windows版でOPMLを入出力できるソフトはほとんど見当たらないので、使う価値は十分あると思います。
- opmlファイルをWクリックしてもソフトを起動することはできない(アイコンも無い)
- 解凍してできたoutlinerフォルダの中のrun.batをWクリックして実行
- ウィンドウは標準ではないが、ウィンドウの扱いはExcelやWordと同じなので戸惑いは少ない。
- 同時に起動されるrun.batというコマンドプロンプトのような画面を閉じることはできない。閉じるとアプリケーション自体が終了する。
インストール †
- 準備:JAVAのバージョンを最新にする。Sun Microsystems のサイトでシステムに最適のバージョンがインストールされているか確認し必要ならインストールする。
- インストールと起動
- windows XP:
- ダウンロードしたファイルを解凍「outliner」という名称のフォルダができる。
- 「outliner」フォルダを任意の場所に移動する(しなくても構わない)。インストールの必要はなく、インストーラーも存在しない。
- "run.bat"をWクリックすることで起動する。
- run.batのショートカットをwindowsメニューに置けば通常のアプリのように起動も可能になる。
- JOEで作ったファイルをwクリックしてもJOEは起動しないので注意。
- Mac OS X :通常のアプリと全く同じです
- ダウンロードファイルをWクリックしディスクイメージを作成(自動的に作られる場合もあります)
- ディスクイメージを開き、中のCocoa.JOEというアイコンを任意の場所(通常はアプリケーション)にドラッグ&ドロップ
- しょっちゅう使いたい場合はdocにドラッグ&ドロップ
- JOEで作ったファイルにはアイコンはつかないが、WクリックするとJOEが起動される(環境によっては他のアプリケーションが起動される場合もあります)。
画面構成 †
- 起動ウィンドウ
windowsXP版。後ろにrun.batのターミナルウィンドウが見える。
- 閉じるときに使っていたファイルが自動的に開かれる。ファイルを削除している場合(他の場所に移動させている場合はアラートが表示される)。
- フルスクリーン
- マルチスクリーン
右のイメージはmac版のマルチスクリーン状態。JOEというウィンドウが仮想デスクトップのようになっていることが分かる。
- タイトルバー表示:windowsの例(macは通常のアプリと同様にdocに表示される)
- シンボル:スモールアイコンをクリックすることでトグル動作する。親のロック状態は子に継承される。右のイメージのテキストラインの左端にあるスモールアイコン左から。
- 移動ロック:上下の移動不可
- 編集ロック:編集不可
- 階層移動ロック:階層移動不可
- 行数:子ノードも含めたナンバリングがされるので、折り畳むとイメージのようになる。
操作 †
- return,enterキーで同じ階層に新ノード
- tabとshift+tabで階層の移動
- 行をセレクトした状態でcontrol+上下キーで移動
- ツリー状態でのドラッグ・ドロップで移動可能
- 黒い三角形は子ノードがあることを示し、クリックで子の開閉をトグル
- 同じ階層のノードを複数同時に選択することは出来ない。
- ノードの文字数の制限はこの文書の筆者は知らないが、4000文字程度が上限らしい。
- ノードのなかでの改行はできない。
- 改行入りのテキストをペーストすると改行ごとにノードに分解されて兄弟として取り込まれる。
- JOEファイル同士はツリーの構造を保ったままコピー・ペースト可能
付録 †
html出力したデータをブラウザで開いた所。windowsXP+IE7
mac版のファイルダイアログ。