チェーンの構造:

自転車のチェーンは工業的には底負荷・低速用のものであり、シンプルなローラーチェーンが使われている。
チェーンに加えられる付加は小さいが、外装変速機の自転車のチェーンには、多段変速に対応するための細さやオフセットしたギヤの伝動、スムーズな変速動作を可能にするしなやかさが求められる。
参考:http://www.enuma.co.jp/industrialchains/structure/index.html

メンテナンス

手入れの頻度:

舗装路を走る自転車の場合、500km〜800km走行毎、または月一回の洗浄・給油。雨中走行後は、スパンを短めにする。
オフロードを走る場合は走行のたびに洗浄・給油が望ましい。
上はあくまで目安であり、乗る頻度と距離、保管状態、使用する油などの複数の条件に依存するので一概にはいえない。雨の後にプレートの表面に浮く程度の錆は走行上は問題はない。ただ、手入れの頻度を上げたからといって問題になることはないので、神経質な人はもっと頻度を多くするといい。

給油方法:

プレートの接触部分、ローラーと内側プレートとの接合部分に行き渡るようにする。ローラーの面には基本的には不要(ローラーの外面はギヤと接触するが摺動するのは内面)。プレートの外面は錆が浮いていても気にしなければ走行には影響なし。
表面上のオイルは砂や埃を吸着したり、ズボンのすそ汚れなどの原因になるだけなので、ウエスで十分にふき取る。

油の種類:

・チェーンルブ(高価。耐久性が高い)
・4ストエンジンオイル(安価。耐久性は中)
・100円ショップやホームセンターの自転車用品売り場に売ってある油(安価。耐久性不明)
・CRC556等の防錆・潤滑剤(安価、錆や砂を拾いにくい。耐久性ゼロ。毎走行後に給油する必要あり)

掃除方法あれこれ:

・外して、ディグリーザーや灯油で洗う(これ完璧)。
・専用の道具とディグリーザーを使う(ほぼ完璧)。
・専用のディグリーザーをかけてふき取る(かなりまし)。
・灯油をしみこませたウエスで拭く(表面はきれいになるが、プレートの奥などの)。
・油(チェーンルブ、エンジンオイル等)を多めにかけてウエスでふき取る。
・(砂や埃の固着がひどい場合)ディグリーザーか灯油をたっぷり使い、プラスチックのブラシで根気良くこする。
・(錆がひどく固着がある場合)CRC等を吹きかけてやわらかいワイヤーブラシでこする。※固着が直らない場合はチェーン交換。

その他

保護用のグリスの扱い:

購入時についている保護用グリスは輸送中の錆を防ぐためにたっぷり塗ってあり、そのまま使うと砂や埃を吸着する可能性が高く議論が分かれる。どちらにするかは個人で決める。

・洗浄後給油。
○:使用開始後の掃除が楽になる。
×:面倒

・そのまま使い続ける。
○:手間なし。グリスが全面にたっぷり着いているので錆びにくい。
×:グリスに砂や埃がつくと掃除するのが大変。


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Last-modified: 2006-09-15 (金) 00:09:43