前提

 スポーツ自転車に乗るようになって、せっかく運動するのだから、体質の改善につなげられればいいと思った。特に、ここ数年気になっていたウエスト周りの脂肪を減らすこと。同様に気になっていたのが、体の重さ。体重はほとんど増えていないのに、体を動かすのが億劫になってきたのだ。特に、しゃがんだり高いところのものをとったりという動きが辛くなってきた。これは体幹筋の衰えが原因と思われる。

 そこで、「同じやるなら効果が高いほうがいいに決まっている」と、いろいろ調べてみたのだが、諸説紛々で、中には齟齬をきたすものもあるので途方にくれた。

 ここでは、現時点で分かっている断片知識をリストして、自分なりにまとめてみたい。

 元々大食漢ではないし、肥満でもなかったので、食事量を制限することはしない。自転車による運動で体質の改善と運動能力の回復を目指す。ただし、食事内容の見直しは行い、脂肪と糖分の摂取量を少なくするように心がける。

 また、体幹筋を鍛えることについては、ロードバイクに長時間乗るようにしていれば勝手に鍛えられる。最初の頃は通勤時でも腰がだるくなったが、数ヶ月もすると2時間程度走っても平気になる。

 さらに、これは中年男性が体質改善を目的にやっていることなので、体重を落とすことや体型を極端に細くしたいような「痩身」には向かない。また、「楽にやせられる」とは思っていないので、「自転車で楽に体質改善」を目指すような人には向かない。

 従来の状態を改善するには、それなりの努力が必須だ。効果が目に見えなくても続ける意思の力が何より必要。実際問題、強い意志があれば自転車を使わなくても体重・体型のコントロールは可能だ(そんな意思があれば最初から肥満にならない可能性は高いが)。

基礎データ

2006年11月時点の基本的な考え方

 短い運動の時には特にサプリメントをとらない。消費カロリーを上回るサプリメントは、プロテインだろうがBCAAだろうが果糖だろうが何のメリットもない。脂肪を燃焼させるためにと選んだ果糖が脂肪になっては目も当てられないから。

 ただし、休日のように2時間以上走るようなケースでは、対策は必須と思われる。自分の経験でも、無頓着に走っていると、体重が減っても体脂肪率は下がらない。この状態でも脂肪は減っているが、それ以上に他の部分が減っていることになる。そこで、長時間走る場合には果糖とBCAAを中心に摂り、帰宅後は水分と果糖の補給に心がける。脱水状態でのプロテイン摂取は肝臓に負担をかけるそうなので、水分補給後少し時間を空けてから摂る。食事がある場合には食後でも可と考える。

 また、補給食については補給後エネルギーになるまでに食品の種類によってタイムラグがあり、2時間程度では走っている最中に補給することはあまり意味がない。

 プロテインは、トレーニング後の回復時をメインに十分な水分と一緒にとらないと弊害がある。睡眠中は水分が不足しがちになるので、寝る前に大量にプロテインを摂るのは、極端なトレーニングをしている場合はともかく、控えるべき。

 出勤日と長時間自転車に乗るときとではエネルギーのとり方は変える必要がある。

出勤日

 運動の時間が短いので、体内のグリコーゲンと遊離脂肪酸で十分乗り切れるはず。しかし、昼食から夕食までの時間が長く、飢餓状態にに陥るケースがあり、自転車の走行に支障をきたしたり、帰ってから食欲が止まらずに過食のようになることがあったので、夕方に200kcal程度の間食を入れている。

休日

起床後、水と通常の朝食(コーンフレーク+牛乳、パン+卵、菓子パン、等300kcal程度)

変化の記録

参考資料

用語

  1. 筋肉
    • 速くて強い運動ができるが持久力のない白筋。強度の高い運動で主に使われるのは白筋で、無酸素状態でグリコーゲンを主に使う。
    • 遅くて出力は弱いが持久力のある赤筋の2種類がある(厳密には後一種類内臓や心臓も運動するが不随意運動なので話題にしない)。赤筋は有酸素運動で脂肪酸とグリコーゲンを使う。

ブドウ糖
アミノ酸
赤筋・白筋

サプリメント用語集◆1000◆

参考サイト

脂質と血栓の医学

 このサイトはスゴイ。専門的な化学式とかは読み飛ばしても十分な価値あり。

Dr サプリメント

 サプリメントメーカーのちょうちん持ちではないところに好感が持てるが、このサイトで述べられているようなものは入手しやすいサプリメントには存在しない。
 また、ここで述べられている「アスリート」とは、学校の運動クラブに所属しているようなかなり本格的なトレーニングを日常的にしている人と考えられる。一回の運動が、30分とか1時間程度のジョギングや自転車乗りはここまで考える必要はない。というより、ここに書かれているように食べたら太るだろう。

パワーバー

パワーバーのメーカーの宣伝サイトだが、摂りすぎの弊害にも触れている。

アスリートにとってたんぱく質はより多く必要です。しかし無制限に摂れば良いというものではありません!
大量のたんぱく質食品を食べたり、いつもより多くのたんぱく質を消費したりするときは、腎臓への負担を軽くするために、より多くの水分を摂りましょう。
たんぱく質の異化作用が働くときには(エネルギー生成の場合を含む)、尿素が作り出されます。これは体に有害なもの*1なので腎臓を通って尿と共に体外へ排出されなければなりません。
減量をする場合でも、体内たんぱく質の異化を防ぐために、高品質なたんぱく質を確実に摂取しなければなりません。

サキコ理論(肝臓グリコーゲン理論)

エネルギータンクと基礎代謝に併せた栄養補給という考え方は参考になった(今使っているのはこの考え方に基づいている)。ただ、通常の生活シーンでグリコーゲンタンクから全エネルギーが使われるということはない。食事で摂ったエネルギーがすぐに使われるということもない。ただ、サイクルなので、全体としてここに書かれているカロリー制限(夕食を260kcalで耐えるのはかなりハードなダイエットだろう)を続ければダイエット的には成功すると思われる。

スポーツ編もあった。http://www6.plala.or.jp/yamaski/sakiko/sport.htm

その他

痩身

人生いろいろ『甘味』もいろいろ 果糖は肥満・2型糖尿病の真犯人?

果糖もとりすぎれば肥満の元

アミノ酸大百科(味の素)

BCAAとともにスポーツをするカラダにプラスに作用するのがアルギニンとグルタミンという非必須アミノ酸です。
アルギニンは、成長ホルモンの分泌に深く関わっています。成長ホルモンは筋肉の増強にも、筋肉の修復にも大切で、アルギニンを補給することで筋たんぱく質の合成をより促進すると考えられています。
グルタミンは筋肉中に豊富に存在するアミノ酸で、ロイシンと同じように筋たんぱく質の合成を助け、分解を抑制する働きをします。また、激しい運動を続けると多くの臓器でグルタミンが必要になるため、スポーツをする時にはグルタミンの補給も大切です。*2

インスリンの働き

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*1 尿素は有毒のアンモニアを分解することで生成される無害なもの
*2 Drサプリメントのサイトではグルタミンは運動後にすべきと書いてあるが

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