Waze というアプリで地図の編集ができることを知ってから連日編集をしている。自分の車にはナビは付いていないが、ナビが必要な場所に自動車で行くという機会が皆無に近いので、全然興味はなかった。が、Twitter でフォローしている方が地図を編集していることについて書いていて、興味が湧いて調べた。
調べると、既存のナビゲーションと全く異なるアプローチを使った面白いサービスだと分かった。自分はナビのいらない生活を送っているので、ナビについてはあまり興味はないが、地図を自分で更新できることは楽しい。iMac で編集した結果がアプリで確認できるのも面白い。先日はランドマークの入力ミスをしていたのを iPhone の画面で気づいた。
従来のカーナビはCDやDVDで地図データを買わなければならなかったし、売り切りで更新はされなかった。地図が更新されたら追加購入しなければならなかった。自分の生活圏のコンビニが閉店したとか生活道路の一部が改修されたくらいのことで全日本の地図を購入しなければならなかった。
次に現れたのは Google map だ。オンラインの地図により更新の不便さからは開放された。ナビのアルゴリズムも洗練されてきたが、それでしかなかった。
Waze はオンライン地図とSNSとカーナビを統合した。Google が2013年に買収したことにも納得ができた。Google map に Waze で収集したデータを取り込めば、現状の地図データでは持ち得ない情報を充実させることができる。Android 端末や Google map から得るユーザの位置情報よりはるかに多くのデータを得ることが可能だ。
サイト †
基本 †
- 対象プラットフォーム:iOS、Android
- 端末の走行データを集めて地図の精度を上げる。
- 地図の編集をユーザに開放している。
- 貢献度によるポイントを付与することでユーザのステータスを変えるゲーミフィケーション
- ポイントは走行距離が基本だが、誰もが通ったことのない道やデータ上道と認識されていない所に道を付けたような場合はボーナスが付く。
- ウェブ上での地図の編集についてもポイントが付与される。
- SNS との連携(他サービスとの連携)
- 地図の編集は自分が走った経験がある所という前提があるので、走行データの周囲1マイルに限定されている(編集者グレードによって広がる)。また、申請することで走行履歴がない場所の編集が可能になる制度(エリア・マネージャ)もある。自分は、これで実家周辺を編集している。
現状 †
- アメリカやイスラエル(Wazeの創業)ではどうか分からないが、日本では2014年時点でユーザが少なくほとんどの一般道は走行履歴がない。走行履歴がない道路はナビの誘導先にならないために、目的地を入れてルート検索をしてもとんでもない遠回りをすることになる。
- 他のWazeユーザが近くにいると画面上に表示されるらしいが人口密度が限りなくゼロなので、目にすることはなさそう。
- ポイント制でステータスが上がるが、「上がったからナニ?」状態。
- 日本で実用レベルに達するまでには大きな壁があると思われる。今いるユーザが興味を失って去っていく前に多くのユーザを獲得することが必要だろう。
- 編集のガイドラインが不明確だったりユーザによって異なったりしているので、無いようにバラツキが有る。自分の家の近くでは道路名がバラバラ。国道x号線、国道x号、Rxなどバラエティに富んでいる。統一したくても、編集範囲外につながっているので、自分の編集範囲だけ変更すると同じ道が場所によって違う名称になって混乱の原因になりそう。
- 自宅近辺や勤務地周辺には他のユーザの編集痕跡があるが、実家付近はほぼ荒野。
編集方針 †
- 川、湖、橋など走行中に目につきやすい目標物については積極的に入力する。
- コンビニ、ファミレス、商業施設など道端に大きな看板がある施設も分かる範囲で入れる。
- 郵便局とガソリンスタンド、警察等は admin が入れてくれているが点のような状態なので地図で表示しやすいように広げる。余裕があれば付加情報を追加する。
- 大きな商業施設については敷地と駐車場へのアプローチを入れる。
- 自動車が入れない場所は道路種類を山道にするかターン制御を進行禁止にする。
問題点 †
エディタ †
- オブジェクトをつかむのが困難な場合が多い。
- オブジェクトを複数一括で選択することができる(shift+command+どらっぐ)が、ロード後一回しかできない。操作を完結する度にリロードするしかない。
- admin が入れた郵便局はカテゴリが何故かガソリンスタンド