2007年02月21日

「歩道走る自転車、全国調査へ 事故増加受け警察庁 」

 とても珍しいことに、納得できる措置を警察がとることになった。

 これは警察だけの課題ではなく、自転車に乗る側に自覚を求めるものでもある。というより、現行の法律でも自転車に乗る人間がちゃんとしていればこのようにはならなかったとはいえる。少なくとも、ケータイを操作したりタバコをすったりしながら自転車に乗っているような人間は取り締まりが必要だし、指摘を受けたときに受け入れるコンセンサスを作らないといけない。

 この問題は、警察だけで動かせる問題ではない。日本の道路行政全般やインフラ整備、社会のあり方に対する国民全員の意思統一が必要だ。これまで、道路は自動車の通行だけを考えて設計されてきた。かろうじて歩行者はガードレールや歩道で保護安全確保(多くは白線のみだが)されているという程度で、原付きや自転車の走行については全然考慮されていない。道路の基本的設計思想が自動車のことしか考えていなかったからだ。

 こんな道路網を今から、共存型のものにするのには多大な資金と時間が必要となる。そして、それを受け入れる国民のコンセンサスが必要だ。一部では自動車用車線の減少が必要になるかもしれない。自分が自動車に乗ったときにそれを受け入れられるかどうかだ。

 高速道路建築で行政・政治と結託して税金を食いつぶしてきたゼネコンが自転車用道路に目を向けたというのが実情かもしれない・・・ただ、そうだとしても、誰元売らないような不採算高速道路を作るよりは、将来の財産になる安全な道路と交通社会への投資になるなら、少しはマシとはいえる。

 なお、この動きが実効を伴うかどうかは実施と運用にかかっている。懸案事項は多い。ただ、踏み出す一歩目の方向は間違っていないと思いたい。懸案事項については別のエントリに書きたい。

asahi.com:歩道走る自転車、全国調査へ 事故増加受け警察庁 社会 2007年02月20日03時01分

 警察庁は19日、自転車が歩道を走行する際の危険性について点検するよう全国の警察本部に指示した。対象は「自転車通行可」となっている歩道の全5万区間(計約7万キロ)と、駅、商業施設、学校施設から半径約500メートル以内にある歩道。歩道上に自転車走行部分を設けるなどして、歩行者と自転車の分離を進める考えだ。

 道路交通法上、自転車は車道通行を義務づけられ、歩道は「通行可」に指定されている場合しか走れないが、実際には、歩道を走行しているケースが多い。交通事故全体が減少する一方で自転車が関係する事故は増加傾向にあり、対歩行者の事故は10年前の4.6倍に上っている。

 「通行可」に指定されている歩道で、今回の点検で歩行者が危険にさらされていると判断されれば、歩道上に自転車通行部分を設けることや、指定の解除も検討する。また、指定されていない歩道については、車道走行や降車を求める看板を設置して指導を強める。

 4月末までには点検を終えたい考えで、自転車が車道走行した場合に危険な場所もあわせて調査を実施。危険な場所については、国土交通省など道路管理者の協力を得ながら、車道上に自転車道などの自転車走行空間を確保する方法を検討する。

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 ダイエットブログへ 投稿者 panhead : 2007年02月21日 12:48
コメント

結局、おめぇさんはよお~

チャリで
車道走りたいだけだろ?

まわりくどいわ

車道走りたけりゃよぉ~
税金払えよなな!

Posted by: 高血圧倶楽部 : 2007年02月21日 21:10

「車がスピード出して走れなくなるから、邪魔なチャリは歩道に行け」という考え方が嫌いなんだよ。
走りたいとか走りたくないじゃなくて、車道を走るほうが合理的で安全だと思っているだけ。

後、税金は払ってるよ。

とにかく、お大事に。

Posted by: panhead : 2007年03月15日 15:13
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