ナイキのBreaking2 2:00:25

 公認記録ではないがあと25秒にまで迫った。現在の世界記録でも十分人間離れしてると思うが、それを更に2分も上回っている。

 自分でタイムを測ってランニングをする経験は無かったので、ペースが秒単位ということ自体が良くわからなかった。しかし、スプリットタイムを測って走ってみると、1km のペースが予想外に一定していることがわかった。実際には坂や交差点などでブレるが、同条件の区間についてはほぼ一定で、10秒上げるだけで息の切れ方が違ってくる。自分のように走りが安定していない人間ですらそうなのだから人間の限界付近では1kmあたり1秒(122分を120秒縮めると2時間ちょうど)上げることが大きなステップなのだろう。

 この記録が公認レースで達成されるとは思えない。起伏があったり路面が悪かったりする公道ではこの記録は出ないだろう。ペースメーカーも通常の大会とは異なり、途中交代し最後まで牽いていた。給水についても、給水ポイントで水を受け取るのではなく、伴走電動自転車から受け取っていた。

 このような馬鹿馬鹿しい試みに全力で取り組んだ NIKE や選手、関係者全員に感謝したい。「公式記録にはならなかったけど2時間切りを目指したチャレンジが有って2時間25秒まで迫った」ことを覚えておきたい。

 個人的には、自転車のアワーレコードみたいに次の挑戦者が現れて欲しい。
 

ナイキのBreaking2は驚異的な身体の勝利であり、見事なマーケティングキャンペーンでもあった | TechCrunch Japan

ナイキのBreaking2イニシアチブは、2時間でマラソンを完走するという目標には達することができなかったが、それでもその結果を同社は大いに誇っている。

ナイキは2時間の壁を破るべく、3人のランナー、Eliud Kipchoge、Lelisa Desisa、そしてZersenay Tadeseと協力してきた。単にZoom Vaporfly Eliteシューズの特別バージョンを提供しただけでなく、様々なテストを通して彼らが最高のスピードを出すことのできるレース条件(正しいコースや日時の選択も含む)を探り出したのだ。

その結果は?Kipchogeが3人の中で最速だった。その2:00:25という記録は、彼自身のベストであった2:03:05を打ち破っただけではなく、もう少しで2時間の壁を破れるところまでに迫ったのだ。そしてそれは、Dennis Kimettoの持つ世界記録2:02:57を、2分も縮めるものだった。

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