Reebok Zprint 3D

Reebok Zprint 3D first impression

Reebok Zprint 3D box 最初に送られてきたものに製造上の瑕疵があり、交換のために時間がかかってしまったが、無事正常なシューズが届いた。感謝!


Reebok Zprint 3D weight
220g (jp 25.5cm)
 片足220gなので、New Balance VAZEE RUSH より少し軽く、NIKE FREE 4.0 flyknit より少し重い。

 二つを両方持って比較すれば分かるが、履いただけではどちらが軽いかは分からない。高速で走る人の気持ちは分からないが、自分のような初心者には十分な軽さだ。

 シューズの軽さは素材の単位あたり質量と使用量で決まる。今の要素技術では、初心者が必要とするクッション性能を確保するためには200g前後になる体積が必要なのだろう。金に糸目を付けないなら、カーボンファイバーでアッパーを編んだりCFRPで剛性をもたせることが可能だろうが、量産化は無理だろう。今のところスポーツシューズメーカーでカーボン繊維のノウハウを持っている所はないだろうから、一般に売られるシューズに採用されるのはまだ先だろうが。

 今、カーボンが使われてないか調べたら 100m のスパイクではソールに使われていた。ロードシューズの底と同じ使い方だろう。

 このシューズを特徴づけるのはこの特徴的なソールだ。
 

Reebok Zprint 3D sole
このソールの複雑な形状は写真では難しい。

 このシューズは、3種類の性格の異なる素材を組み合わせているが、その使い分けが独特だ。

 黒いフォームは柔らかく中央の溝になっている部分の出っ張りは手で押さえたらへこむくらいだ。カカトで衝撃吸収を担うミッドソールになっている。写真では分かりにくいが、中央の溝部分の黒いフォームの出っ張りは一つ一つが微妙に異なる高さで立体的になっている。着地の衝撃を時間的に分散して受け止めることで衝撃が集中しないようにという配慮だろうか。

Reebok Zprint3D sideview

 白いフォームは固く、土踏まず付近の変形を防ぐ構造となっている。アーチ付近は手では変形させられない。耐摩耗性は高そうだが、グリップ力的には低いかもしれない。このフォームが前部ではミッドソールになり、前方部ではまた表面に出て摩耗を防ぐ役割を果たしている。前方からえんじ色のアウターまでは一体で、土踏まずから左右に分かれている。非常に複雑な形状だ。

Reebok Zprint3D sole 拇指球部分が特に変わっている。ミッドソールとして白いフォームが配置され、その断面が波打っていることで屈曲性と反発力を調整している(デザイン的要素もあるかもしれない)。アウターのえんじ色の部分はゴムっぽい素材で弾力がある。通常のアウターソールと違って、グリップと耐摩耗性だけでなく、衝撃吸収も狙っているようだ。

 黒いフォームと同様、突起の高さは一つ一つ異なっていて、非常に複雑な形状をしている。高さが違うだけでなく傾斜がついているものもある。何を意図しているのかわからないアンジュレーションが前後方向にも横方向にもある。前足部がこんなに立体的なシューズは見たことがない。

 突起は四角に配置されているので溝部分が屈曲点になる。アウターの溝とミッドソールの厚みによりソール全体の屈曲がコントロールされている。ミッドソールの形状のために横方向には曲がらない。NIKE FREE も New balance VAZEE も前足部は柔軟で曲がりやすい方向というものはない(こっちのほうが少数派かも知れないが)。

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