スマートウォッチは消えていく?(ギズモード)<否、ただし今の世代は消えるのみ

 下の英語の記事を訳したのが上。「便利になるはずのスマートウォッチが逆に手間を増やしている」というニュアンスが落ちている。他にも色々と情報が抜け落ちている。まあ、わざわざ原文にあたるべき内容の記事ではないが。時々意訳が過ぎて元の記事と異なっていることがあるので翻訳記事には注意が必要だ(自分も、気になる記事しか原文は読まないが)。

 この翻訳記事の引用の最後の「いっぱいに~」というのはさいとのままだが、主文をあとで訳すつもりで放置したのだろうか?プロの文章ではないだろう。これから受験シーズンだが、受験生の皆さんはこんなことは絶対に真似しないように。

 ただ翻訳最後の段落「そんなスマートウォッチの未来図が定まるまで、まだまだ来年も市場の盛り下がりが続いていきそうな予感でしょうか。」は原文にはない。原文の最終段落では Apple watch の新しい OS のおかげで楽しさが蘇ったことを例に取り、「The key for smartwatch makers will be to maintain that fun factor for the life of a device. Until that happens, the smartwatch will be just another lame gadget that’s lost under a couch cushion after a week of use.」で締めくくっている。だいぶ印象が違う。

Apple Watch Series 2の発売、そしてFitbitによるPebble買収などいろいろと話題があった2016年のスマートウォッチ事情。米Gizmodoによる2016年のスマートウォッチ辛口コラムです。

情報源: スマートウォッチは消えていく? Apple WatchとPebbleの苦戦からみえる未来とは|ギズモード・ジャパン

やっぱりスマートウォッチって、わざわざスマートフォンと別個に持ち歩かなければならない存在意義が乏しいのでしょう。スマートフォンにはできないけれど、スマートウォッチがあるからこそできることが少なすぎるのです。本当にApple Watchがなければ体験できないワクワク感さえあれば、充電の面倒だって苦にはならないでしょうし、多少の不便を忍んででも使いたくなる理由がいっぱいに〜。

Smartwatches Are Dying Because They Are Worthless

情報源: Smartwatches Are Dying Because They Are Worthless

Ultimately, they don’t actually improve the wearer’s life enough to warrant their myriad of hassles. Sure, they can give you a rough measurement of your heart rate, or tell the time, or let you know when you receive an email. But your phone can do all that too. The convenience of the smartwatch is outdone by its inconveniences—the pairing with a phone, the need to charge, and the stigma of that glowing display that’s always on your wrist.

 上記の記事の後に下のような記事があった。この記事は Fitbit アプリのダウンロード数から売上を推定しているので、どのモデルが売れたかという情報が皆無だ。記事にあるように「両親へのプレゼント」であれば操作が簡単で、充電が不要で、邪魔にならない(今使っているであろう腕時計と競合しない)ローエンドのセンサーだろう。

 Fitbit は高機能のスマートウォッチやGPSトラッカーで Apple watch を迎え撃つつもりだったかもしれないが、その必要すらなかった。今の技術でできる腕時計型端末は中途半端で、一部のガジェット好きにしか受け入れられなかった。ウェアラブルデバイスの厳しさについては前にも書いたとおりだ。

 Fitbit の思惑と別に、ローエンドのデバイスは市場に受け入れられていることは興味深い。ここに市場は存在する。手間の掛からないシンプルで安価なデバイス。そして、ビジネスチャンスがあるとしたらアプリとクラウドサービスだろう。fitbit を始め多くのヘルスケアサービスが立ち上がっている。クラウドによるサービスをどれだけ取り込めるかが重要なのだ。fitbit も多くのサービスと API 連携を始めたようだが、まだ足りない。

 ここにはビジネスチャンスが有る。

ホリデーシーズンがやってきて、また去っていった。そして、いつも通り、Fitbitがやや息を吹き返した。また今年も、みんながFitibitをプレゼント用に買っている。〈正確な〉数はわからないが、ダウンロードランキングを見ると、FitbitはApp Storeのトップに踊り出ている(スーパーマリオランの途方もないプロモーションの存在にもかかわらず)。どうやらこの商品は両親へのプレゼントにもかな…

情報源: Fitbit、ホリデー需要でようやく一息 | TechCrunch Japan

 フィトネストラッカーのビジネスとは別に、スマートウォッチもなくならないと思う。今あるのは過渡期の試作品でしか無い。携帯回線に直接繋がるスマートウォッチがメジャーブランドから発売され、電池の持ちが改善されれば、ほっておいても実用的腕時計は全てがスマートウォッチになるだろう。自分がマラソンを走れる間に達成されるかどうかは知らないが。

少なくとも、中国で売られている端末の中には SIM スロットを持った腕時計型Android端末は存在する。ログを Apple のヘルスケアや STRAVA と共有できなければ意味が無いので買っていない。メジャーなメーカーが販売できるレベルの完成度に達してもいないのだろうが、要素技術は揃っている。足りないのは電池の性能だ。そして、世界中のメーカーがこの課題に取り組んでいる。
3G smart phone


pebble core それまでの現実的な解として、Pebble が示した core があと一歩で市場に出なかったのは返す返すも残念だった。

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