Black Friday また Bluetooth ヘッドセット X1T

 今年 4 つ目の Bluetooth ヘッドセットを半分ネタで買ってみた。
 

photo bag & pack
AINIJIE のランニングベストと前に送られきたヘッドセットと同じケース。
 荷物を郵便局に受け取りに行ってきた。

 ランニングベストについては使ってみてから、気が向いたら、感想をレポートしたい。


fig2 ケースと袋、マニュアル
 何処かで見たことの有るようなケースに入っていた。このケースには Air Pods のケースのような充電機能などはない。

 ケースには NiUB5 と書いてあるがマニュアルには一回も NiUB5 という文字列はない。マニュアルの下には X1T とあるが、本文では TWS とある。そして、iPhone の Bluetooth 設定では X1T と出る。ここでは X1T で統一する。


photo headset  こんな中袋に入っていた。これは初めて。静電気に注意は当然だろうが、特別繊細なんだろうか?


photo headset full wireless この写真が全てといっていいだろう。これまでのヘッドセットにあった本体を結ぶケーブルがない。この状態でもヘッドセット同士が連携して一つのステレオヘッドセットとして iPhone には認識される。

 ジョギングでワイヤレスヘッドセットを使うときにうっとうしいのはユニットを繋ぐケーブルだ。ケーブルがぶら下がるので、本体が下に引っ張られる。動くとそれが増幅される。また、交差点で左右に頭を振ったり、後方確認のために振り返ったりするとケーブルが引っ張られて本体が抜けそうになる場合もある。

左から、AUKEY EP-B4, Sounpeats Q12, U5 PLUS , X1T
 外観は、ワイヤレスヘッドセットの本体からケーブルをとったような感じだ。そこそこの体積がある。ワイヤレスヘッドセットでは一方に電池、一方にコントローラーと通信機というように分担できるが、単体で機能する必要があるフルワイヤレスでは全機能が詰め込まれているので仕方がないだろう。

重さ・装着感

 本体の重さは、手で持った範囲では、ほとんど差はない。AUKEY EP-B4より軽いくらいだ。ただし、ヘッドセットは単に重量だけでは測れない「重さ」がある。重要なのはこの「重さ」だ。写真で見て一番小さい(右から二番目)U5 PLUS は自分の耳との相性が悪く、小さくて軽いが邪魔に感じる。右から二番目の soundpeats Q12 はケーブルが長い本体の端にあるためケーブルの重量がかかり重く感じる。今度買ったX1Tを除くとEP-B4が一番軽く感じる。

 装着感は個人差があるので万人に当てはまるかどうかはわからなが、自分には合った。そのせいもあってか、非常に軽く感じた。体感的には一番軽く感じる。ケーブルの重さがかからないことが大きく影響しているのだろう。レース用車両の世界では「マスの集中」は非常に大きな課題だ。同じ質量でも重心付近にある1kgと末端にある1kgとでは操作性への影響が違うからだ。自転車でも、「ホイールの100gはフレームの1kg」という言葉がある。ケーブルで繋ぐワイヤレスヘッドセットでは重量物のケーブルがそれぞれの耳から離れたところに位置するので重心位置が固定位置である耳から離れてしまう。最近のモデルはケーブルを細くしているが構造的に限界がある。また、ケーブルが首や服の襟に引っ張られることもある。

 トレッドミルで走ってみたが落ちる不安は全く感じなかった。10km/h の速度で平坦な道を走っている状態なので、屋外をもっと高速で走る人だとどうかは分からない。このヘッドセットを夜ランで落としたら見つけるのはかなり困難だろう。小さな青色LEDが見える角度ならひょっとして見つかるかもしれないが、LEDの面が何かに接していたらアウトだろう。

 LRの刻印や目印はなく、左右を見分けるのは困難だ。電源マークやLEDが同じ位置に有るので、「このマークが上になるように」といった判断もできない。どちらにはめても大した違和感なく耳に収まる。イラスト(fig1 参照)を参考に微妙な角度の違いで左右を確認するしか無い。これは改善してほしい。一応 Aliexpress のレビューに書いておくが声が届くことはないだろうwww

操作

 ボタンはほぼユニットの背面全体の大きさで、軽いタッチでも反応する。ケーブルの途中についている3ボタンよりはるかに押しやすい。

 ボタンは一つしかないので、音量の調節はできない。3 ボタンのヘッドセットの真ん中のボタンだけがあるというイメージだ。曲の操作は次送りだけしかできない。siri は操作できなかった。Siri が反応する前に電源が落ちてしまう。

 再生・停止・電話をとる・電話を切るなどの操作はどちらのボタンでもできる。電源オンは別々に行う必要がある。

電池

photo cable
端子は懐かしのNOKIAのと同じらしい。
 電池の持ちに関しては、仕様では「ステレオで使用する場合2~3時間、片方で使う場合には5~6時間」とある。ステレオで使う場合にはヘッドセット間の通信も発生するために電池の消耗が多いのだろう。ステレオで2時間はちょっと普段のトレーニングでも厳しいかもしれないが、片耳なら余裕だ。片耳ならマラソンでももちそうだ(片方を予備に持って走ってもいいし)。

 充電は専用のUSBケーブルで行う(またケーブルの種類増えた・・・)。二股に別れたUSBケーブルの端子をボディの小さな穴に突っ込むだけだ。原始的だが、充電ケースよりかさばらないとも言える。この端子が NOKIA N73 で使っていたのと同じ端子らしかった(仕様にNOKIAと書いてあった)。こんなところにしぶとく生き残っていたかと嬉しくなったが、不便には変わりない。充電時間は 1.5 時間と標準的。

 電池は唐突に切れる。”Lowbattery please charge” というおなじみの女性の声がして30秒位すると “Power off” という声がして音がしなくなる。この仕様は自分は好き。これまで使ってきたヘッドセットは切れる10分位前から定期的に “Power off” と告げてきてうっとうしいことこの上ない。屋外で使っているときにもうすぐ電池が切れることがわかったからといってどうしようもないからだ。すぐに充電できる環境なら切れるまでの時間が長かろうか短かろうがすぐに充電できる。

 会社からの徒歩20分+ジムトレーニング120分+帰り15分経過したところで電源が切れた。断続的に使っていることやiPhoneをバッグやポケットに入れた状態で使った結果なので、カタログの2時間は余裕でクリアしていた。聴いていたのがPodcastだというのも貢献しているのかもしれない。

設定

 ペアリングは二段階で行う。まず左右のヘッドセットをペアリングした後に iPhone とペアリングする必要がある。最初に左右をペアリングすること以外は通常の Bluetooth ワイヤレスヘッドセットと同じだ。

音質

 音質についてはあまり書く気はない。この価格帯のヘッドセット。ましてこんな仕様の製品に完成度を求めることは野暮だ。2,154円で買った無線デバイスが普通に繋がって機能するなんて日本製でも昔には考えられなかったくらいだ。それに、モスキート音が聞こえなくなりつつ有るオッサンなので、音質に語る資格はない。

 そんな素人が感想としてだけ述べるなら、「中高音の切れが悪く重低音もない」という感じだ。古い中波のラジオを聴くような感じといえば伝わるか(逆に伝わらないかもっw)。ただ、sound peats Q12 のような嫌なシャリシャリ音はないので自然に聴いていられる。クボタアツシのギターのような繊細な音を聴くのには向かない。このヘッドセットを使って静かな部屋で音楽鑑賞をしようとする人はいないだろうから問題はない。自分的には「この値段でこの仕様でよくここまでやった」という評価だ。

 因みに、今年買った(もらった)ヘッドセットで最も音質が良かったのが、ここにないQY8(雨中ランニングのコストが意外なところに GOOD-BYE QY8)だ。次は U5 Plus だがヘッドセットの本体を手で押さえつけて密着させた状態でだ。Sountpeats Q12 は高音のシャリシャリが酷くて不愉快。AUKEY EP-B4 は上の二つより実用上は高音質といえる。言うまでもないが、どれも Audio-technica の有線接続ヘッドフォンには敵わない。

写真 X1T 仕様
X1T の仕様
 ワイヤレスヘッドセットとしては標準的なものだろう。Bluetooth 4.2 というのはあまり目にしないが、iPhone 6 でサポートされているのかどうか知らないし、4.2 だからというメリットがあるのかどうかも知らないが、iPhone 6 と繋がって正常に使えているので無問題。