ガラスマ・・・

 日本の富士通が“女の子専用”の携帯電話を二機種発売

 ここにきてもまだ、2.3 搭載端末を新開発するメーカーと販売するキャリア。搭載RAMが512MBとかいてあるけど、ICS へのアップデートのことを考えているのか?こんな端末を欲しがる層が、ダウンロードしたアプリをメモリカードに移動したり、定期的に task killer でタスクを管理したりすると思えないが・・・

 批判しているのは、google のEric Schmidtがいう「差別化」ではない。女性が好みそうな色や UI の端末を出すのは結構だ。手の小さい日本女性のために小さめの液晶というのも正しい差別化だ。

 問題なのは、将来性のない端末仕様だ。これを買う層は OS のバージョンに興味は持っていないだろう。Android に複数のバージョンが併存していて、今年の春先以降に発売される端末は全てが新バージョンの OS(ICS)を搭載するであろうことも知らない可能性が高い。そして、メインメモリが 512MB しかない機種の多くが ICS へのアップデートができなくなることも。

 自分は iPhone 3GS を 2009/12 から使って、2011/11 に 4S に機種変更したが、今でも 3GS は使える機種だと思う。タイミングの問題かもしれないが、3GS は OS のアップデートとアプリの充実・バージョンアップによって全く異なる機種のように育った。遅いとぼやきながらも、ハード依存の新機能は使えなくとも、最新のOSが動く。このような喜びをスマートフォンを使う人が味わえればと思う。スマートフォンはガラケーより楽しめるデジタルガジェットなんだから。

 「ガラケーでは不具合の修正以外のアップデートなど存在しなかったからガラスマもそれで文句言わんだろ」と思ってるのか?買って半年もしないのに「うちの Android メモリが少ないから新しい OS 入れられへんねん」なんて悲しくないのか。メーカーの仕様設計をする人間はこんな端末を作る仕事にプライドを持っているのか?技術的にできない事で妥協するのは仕方がない。見切り発車が必要なケースもある(iPhone だってその時々で妥協したものを出しているはずだ)。しかし、持っている技術を出し惜しみして、ユーザを小馬鹿にしたようなものは、iMac 以降のPCを含んでも apple には無かった。こんな使えない端末や出る前から終わってるような端末を競って出して「日本の物作りは世界一流」なんて笑わせる。

 必要なのは、2年間使った後で、その端末の新バージョンへの買い替えを楽しみにしてもらえる端末だ。それを目指して作っているのかと問いたい。

 Twitter で見かけたブログのエントリにこのような端末で悲しい思いをされた人の経験が書かれていた。iPhoneユーザーがなかなか気づかない、Android端末の盲点 | アナザーディメンション

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